YouTubeプレミアムにVPNを使用する違法性とリスク

2024年6月1日

VPNを使って他国のYouTubeプレミアムを利用することが、違法かどうか気になる方も多いでしょう。

結論として、VPNの利用は、日本では合法ですが禁止している国や地域もあるため、VPNを利用したYouTubeプレミアムの登録には注意が必要です。

ただし、YouTubeプレミアムをVPNで利用するときの違法性やリスク、そして安全に利用する方法を知っておけば、まったく心配ありません。正しくVPNを使用して、お得にYouTubeプレミアムを視聴しましょう。

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YouTubeプレミアムをVPN経由で利用する違法性

YouTubeプレミアムをVPN経由で利用すること自体に違法性はありません。

ただし、日本と他国ではVPNの使用について見解が異なるため、しっかりと違いを理解しておきましょう。

日本国内ではVPNの使用が合法

日本国内において、VPNの使用は合法とされています。

VPN ( Virtual Private Network：仮想プライベートネットワーク)は、データの送受信間に仮想トンネルを作って通信をおこなうことで、第三者からの盗聴やデータの改ざん、マルウェアなどの脅威から情報を守る技術です。

VPNは公共Wi-Fiのセキュリティリスクを抑えたり、個人情報保護や情報漏えい防止に有効であり、日本での使用はまったく問題ありません。YoutubeプレミアムをVPN経由で利用することも、もちろん合法です。

VPNを禁止または一部制限している国がある

VPNの使用は多くの国で合法とされていますが、国によっては禁止または一部制限されています。

VPNの使用が禁止・制限されている国の一覧

以下の国では、VPNを禁止・制限されています。

中国：違法性はないが規制ブロックがある
ロシア：禁止
ベラルーシ：禁止
北朝鮮：禁止
トルコ：一部制限
イラク：禁止
イラン：一部制限
トルクメニスタン：禁止
ウガンダ：禁止ではないが制限あり
エジプト：違法性はないが非推奨
オマーン：個人使用は禁止
アラブ首長国連邦：制限はないが非推奨

これらの国では、VPNを使用することで法的な問題が発生する可能性があるため、注意が必要です。

YouTubeの利用規約により違法になる可能性

VPNの使用自体は違法ではありませんが、YouTubeの利用規約に違反する可能性があります。

2.3 地理的な制限事項
有料サービス、および有料サービスで利用可能な一部のコンテンツは、特定の国でのみ利用できる場合があります。お客様は、ご自身の居住国を偽るために虚偽、不正確、または誤解を招くような情報を提供しないこと、また有料サービスまたは有料サービス内のコンテンツへのアクセスや利用に関する制限の回避を試みないことに同意します。
YouTube 有料サービス利用規約

YouTubeの利用規約には上のように記されており、ユーザーが居住国を偽る行為は好ましくないとされています。

YouTubeプレミアムをVPN経由で利用するリスク

YoutubeプレミアムをVPN経由で利用することに違法性はありませんが、以下のようなリスクを伴います。

Youtubeアカウントが停止(アカBan)されるリスク
支払い方法の制限を受けて処理がうまくいかないリスク
為替変動によって料金が高くなるリスク
個人情報の漏洩やプライバシー侵害にあうリスク

Youtubeアカウントが停止(アカBan)されるリスク

VPNを使用してYouTubeプレミアムにアクセスすることは、YouTubeの利用規約に違反する可能性があります。

居住国を偽る行為は規約違反となる可能性がある
VPNを使って地域制限を回避する行為も規約違反となる可能性がある

これまでVPNを使用した地域制限の回避(ジオブロック回避)により、違法性を問われてアカBanされたケースはないものの、これから先も大丈夫という保証はありません。

VPNを使用したYoutubeプレミアムの使用時には、万が一の可能性を考えて新規Youtubeアカウントを作ることをおすすめします。

支払い方法の制限を受けて処理がうまくいかないリスク

Youtubeプレミアムでは、国によって支払い方法の制限が異なり、支払い処理がうまくいかない可能性があります。

例えば、以下はエジプトのYoutubeプレミアムの支払い画面です。

クレジットカード番号や名義を入力しても、エジプトでは「エジプトの住所」が必要になります。エジプトの住所がないと決済処理ができません。

実在する建物の住所を入力すればOKと記載している情報も散見されますが、Youtubeの決済処理がうまくいかないリスクだけでなく、その住所の所有者から訴えられて取り返しがつかなくなるリスクがあります。住所入力が必要な国で、虚偽の住所を入力することは絶対に避けましょう。

為替変動によって料金が高くなるリスク

国外のYoutubeプレミアムを利用するには、海外通貨での支払いが必要になります。今は日本よりも料金が安くても、為替レートによっては料金が高くなってしまうリスクがあります。

例えば、以下は1ドルに対する他国通貨のレート(記事の執筆時点)です。

為替レートの変動で、通貨が急高騰するリスクはそれほど高くありませんが、料金が高くなる可能性も念頭において、多少の変動は許容できるくらい安い国で登録しましょう。

個人情報の漏洩やプライバシー侵害にあうリスク

VPNは個人情報やプライバシーを保護に役立つツールですが、他国のYoutubeプレミアムにアクセスする時に個人情報を漏洩するリスクがあります。

例えば、無料VPNではセキュリティ性能が低く通信速度も遅いため、不意にVPN接続が切れることもザラにあります。また、有料VPNであっても「ノーログポリシー」ではないVPNを選択すると、活動ログが記録されて、Youtube側に渡される可能性もあります。

せっかくVPNを使用してYoutubeプレミアムを安く登録しても、個人情報の漏洩やプレイバシー侵害を受けたら料金とは比にならない損失です。

YoutubeプレミアムにVPNを使用する場合、信頼性の高い、高速なVPNを選びましょう。

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YouTubeプレミアムをVPN経由で登録する方法

VPNを利用してYouTubeプレミアムに登録することで、地域による価格差を利用してお得にサービスを利用できます。

特に、ガーナを経由すると最安値で登録可能であり、日本のクレジットカードも利用できます。

ただし、VPN利用時には接続の安定性やセキュリティに注意が必要です。

VPN経由で登録できる最安値は「ガーナ」

日本のクレジットカードを使って、YouTubeプレミアムにもっとも安く登録できる国はガーナ(執筆時点)です。さまざまな国に直接アクセスし続け、安全に利用できる最安値を発掘しました。

ガーナのYouTubeプレミアム料金は他の国と比べてリーズナブルで、月額料金が大幅に節約できます。

最安と言われる他国の補足情報はこちら

ナイジェリア、アルゼンチン、インド、トルコを最安値という情報も見られますが、VPNを利用したYoutubeへのアクセスでは「お客様の国を確認できません」と表示され、登録を進めることができません(※NordVPN、PIA VPNで検証)。

1つの国に対して複数サーバーを備えているVPNであれば、何度かVPNサーバーを切り替えることで、Youtubeに認識されるサーバーが見つかる可能性もあります(※バンコクは認識されるサーバーと認識されないサーバーがありました)。

ただし、最安値と言われることの多い、ナイジェリア、アルゼンチン、インド、トルコなどは、サーバーを何度切り替えても認識されないため、現在は新規で利用できないと判断するのが妥当です。

ガーナよりもエジプトの方がわずかに安いですが、エジプトの住所を必要とするため日本からの登録は実質不可能。Youtubeプレミアムの最安値はガーナであると言えるでしょう。

ガーナと日本の月額料金プランの比較

料金プラン	ガーナ	日本	差額
個人	GHS 23.00 (約247円)	1,280円	約1,000円
ファミリー	GHS 43.00⁠ (約462円)	2,280円	約1,800円
学生	GHS 13.50⁠ (約145円)	780円	約600円