Private Internet Access(PIA)– 評判と実際に使って感じたデメリット・メリット –

インターネットの安全性とプライバシーの解決策としてVPNサービスが注目されていますが、数ある選択肢の中で「Private Internet Access(PIA)」とはどのようなVPNなのか。

結論として、Private Internet Access(PIA)は料金が安く、VPNを利用しても通信速度を保ち、安全なネット接続を可能とする日本語対応のVPNです。

手頃な価格帯で高いセキュリティ性や匿名性を求めているのであれば、Private Internet Access(PIA)は第一選択のVPNサービスと言えるでしょう。

Private Internet Access (PIA)とは

Private Internet Access (PIA)の基本情報

Private Internet Access(PIA)は、10年以上にわたって提供されている、インターネットのプライバシーとセキュリティを守る100%オープンソースのVPNソフトウェアです。

オンライン通信の暗号化や、ユーザーに仮のIPアドレスを付与して実際のIPアドレスを隠すことで、ネットワーク管理者や政府の検閲といった第三者による監視やデータの盗用を防ぎます。

Private Internet Access(PIA)は、スマホやタブレット、PCなどあらゆるデバイスから快適に使用することができます。セキュリティ、速度、使いやすさのバランスが取れており、世界で3,000万件以上のダウンロード数を誇ります。

さまざまなプラットフォームに対応する暗号化規格とプライバシー機能を提供

Private Internet Access(PIA)は、強力な暗号化規格ならびにVPNプロトコル(OpenVPN、WireGuard)を使用してユーザーのデータを保護しています。

また、PIA MACE(広告ブロッカー、マルウェア対策、トラッカーブロッカー)やVPNキルスイッチ(VPN外へのトラフィックをブロックする機能)といったプライバシー機能を備えています。

Private Internet Access(PIA)は、Windows、Mac、Linux、iOS、Androidなど、さまざまなプラットフォームに対応しており、同時に無制限のデバイスを接続できます。

3つの契約期間から選べる料金プラン

Private Internet Access(PIA)には、1か月プラン、6か月プラン、2年プランがあります。

長期契約を選ぶほど割引率が高くなるので、月額換算すると2年プランがもっともお得にPrivate Internet Access(PIA)を契約することができます。

契約期間	料金
1か月・6か月・2年	1,480円〜
30日間返金保証

すべてのプランに30日間の返金保証が付いており、もし利用して満足できなければ100%返金してもらえます。

30日間お試し期間として、ノーリスクでPrivate Internet Access(PIA)を実際に利用することができます。

世界90カ国以上にある数万台以上の次世代サーバーを提供

Private Internet Access(PIA)は、世界90カ国以上に広がるサーバーネットワークを持っています。

北米、ヨーロッパ、アジア、オセアニア、さらには南米やアフリカにもサーバーを配置しており、地理的な制限を超えて世界中のインターネットを利用することができます。

世界各国に配置しているサーバーの総数は数万台におよび、Private Internet Access(PIA)を利用することで世界各国のどの地域にアクセスしても、高速で安定した接続が可能です。

その使いやすさ、高いセキュリティレベル、そして広範なサーバーネットワークにより、世界中の多くのユーザーから支持されているVPNサービスである「Private Internet Access(PIA)」。

ネットワーク接続においてプライバシーを守りたい人、地理的な制限なしに世界各国のインターネットサービスを楽しみたい人、さまざまな利用シーンにおいてPrivate Internet Access(PIA)は最適な選択肢となるでしょう。

Private Internet Access(PIA)の評判とユーザーの声

Private Internet Access(PIA)の悪い評判

Private Internet Access(PIA)について、一部のユーザーからの悪い評判もあります。

特に、接続速度の遅さやサポート体制の不十分さが指摘されています。また、一部の地域での接続が不安定で問題があるという評判も聞かれます(US APP Store：VPN by Private Internet Access)。

これらの問題は、特にオンラインゲームや大容量のデータ転送を頻繁におこなうユーザーにとっては大きな障害となり得ます。ただし、実際にPrivate Internet Access(PIA)を利用して、速度はむしろ高速であるように感じました。

PIAの速度については、実際に利用してみた通信速度をご覧ください。

Private Internet Access(PIA)の良い評判

Private Internet Access(PIA)の良い評判として、料金が安いこと、サーバー数の多さとデバイス制限がないことが挙げられています。

Private Internet Access(PIA)の料金は、VPN業界内でも安いと考えられているようです。

金額無視で一番良いやつはnord vpn
とにかく安いのはpia
(遅かったり不安定かもしれないけど)カタログスペックが良さそうなのはsurfshark
(サーバーによってまちまちっぽいけど)uxが良さそうなのはcyber ghost
って感じかな？
他のは高過ぎたりプライバシー面に疑問があったりする

— ふくろう (@_foocrow_) November 24, 2023

最低利用期間である1か月プランでも1,480円/月な上に30日間の返金保証があるので、初めてVPNを利用する人や、とにかくコストを抑えたい人にとって、Private Internet Access(PIA)の価格設定は魅力的といえます。

また、世界90カ国以上にある数万台のサーバーに、デバイス数の制限なしに接続できることも魅力的に感じている人もいるようです。

何となく試しにPIA VPNというのを1ヶ月だけ契約してみたけど(割高だが)、これなかなか良いんじゃないか。長期契約にするとかなり安いし、サーバーの数も多いみたいだし、何しろ今はデバイス数の制限がないらしい。

— hiro (@hiroblog) February 8, 2024

上記の人は1か月プランで契約したため割引が効きませんが、6か月プランや2年プランといった長期プランを選択することで、さらに割引が適用されます。

世界各国のネットワークに無制限のデバイスから接続ができて、しかも月額コストも抑えられるコストパフォーマンスの高いVPNサービスを探している人は、Private Internet Access(PIA)を選べば間違いありません。

Private Internet Access(PIA)を実際に利用して感じたデメリットとメリット

Private Internet Access(PIA)のデメリット

Private Internet Access(PIA)のデメリットは3つあります。

• 政府にデータを要求される可能性(Five Eyes加盟国の場合)
• アクセスするサーバー(IPアドレス)で速度にばらつきがある
• ストリーミングサービスにアクセス制限がかかることがある

政府にデータを要求される可能性(Five Eyes加盟国の場合)

Private Internet Access(PIA)はアメリカ(米国)に本社を置いています。

アメリカは、Five Eyes(ファイブアイズ)監視同盟と呼ばれる機密情報共有同盟の一員です。ファイブアイズ同盟は、アメリカ、イギリス、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドの5カ国で構成されています。

そのためファイブアイズ同盟において、プライバシーに関してのデータが政府に要求される可能性があるということ。日本が同盟に参加する可能性は低く、日本在住の場合は現状で心配する必要はありませんが、万が一にも同盟に加わることがあればデータを要求される可能性があることも念頭に入れておきましょう。

とはいえ、Private Internet Access(PIA)にかぎった話ではないので、PIAのデメリットとはいえないかもしれません。

アクセスするサーバー(IPアドレス)で速度にばらつきがある

PIAは世界中に多数のサーバーを持っていますが、アクセスするサーバー(IPアドレス)によっては接続速度に大きな差が出ることがあります。

例えば、ポーランドに同じ時間帯・同じ通信環境下(Wi-Fi環境・場所)でPC、スマホを用いてアクセスしたときの速度を比較してみると、通信速度には大きな違いが発生しています。

項目	スマホ	PC
ダウンロード	107Mbps	27.95Mbps (-80Mbps)
アップロード	29.8Mbps	80.79Mbps (+51Mbps)

接続するサーバー(IPアドレス)によって通信速度が遅くなることは、あきらかなデメリットと言えます。

とはいえ、競合他社のVPNサービスでも同じことが言えるので、Private Internet Access(PIA)固有のデメリットとは言い切れないかもしれません。※少なからずNordVPNでは同様

30日間はノーリスクで利用できるので、まずはお試し感覚で利用し、あなたが利用したい国や地域の通信速度を確認してみると失敗せずに済むでしょう。

ストリーミングサービスにアクセス制限がかかることがある

Netflix(ネットフリックス)やAmazon Prime Video(プライムビデオ)などの一部の人気ストリーミングサービスでは、Private Internet Access(PIA)を使用しているとアクセスが制限されることがあります。

これらのサービスがVPNの使用を積極的にブロックしているためで、Private Internet Access(PIA)だけでなく、ほかのVPNサービスでも同様のことが発生しています。

あなたが利用したいストリーミングサービスに、正常にアクセスできるかどうか実際に試してみないとわかりません。Private Internet Access(PIA)には、30日間返金保証があるので試して判断してみてください。

Private Internet Access(PIA)のメリット

Private Internet Access(PIA)のメリットは5つあります。

• ノーログポリシーによる強力なプライバシー保護
• 高い暗号化機能と突然の接続不良でも安心なキルスイッチ
• 高速通信でストレスがかからないインターネット接続性
• 初心者にもやさしい直感的で使いやすいアプリ
• 世界各国にアクセスできる豊富なサーバー数

ノーログポリシーによる強力なプライバシー保護

Private Internet Access(PIA)はユーザーのプライバシーをかなり重視しており、アクセスログを一切保持しない「ノーログポリシー」を採用しています。これによりユーザーのオンライン活動は完全に秘匿ひとくされます。

他に、ノーログポリシーを採用している競合のVPNサービスもあるので、Private Internet Access(PIA)だけというわけではありませんが、最重要な要件なので明言されていると安心感があります。

高い暗号化セキュリティ機能と突然の接続不良でも安心なキルスイッチ

Private Internet Access(PIA)は業界標準の暗号化プロトコル「AES 128ビット」と、さらに高度な暗号化をおこなう「AES 256ビット暗号化」を採用しています。

AESがどのような働きなのか？128ビットと256ビットの違いは何？といった疑問が湧くと思いますが、とにかく通信を暗号化してデータを隠してくれる(IPアドレスを隠す)ということ。また、不意にVPN接続が切れても、接続が切れたあともトラフィックが漏れないようにする「キルスイッチ機能」を備えています。

Private Internet Access(PIA)を使用していれば、どんな状況下でもデータ通信が外部に漏れるリスクを最小限に抑えることができます。

高速通信でストレスがかからないインターネット接続性

Private Internet Access(PIA)でVPN接続したときの通信速度は高速で、VPN接続なしの速度と変わりなくインターネット接続時にほぼストレスがかかりませんでした。

項目	VPNなし	PIA接続
ダウンロード	346Mbps	320Mbps (-26Mbps)
アップロード	194Mbps	180Mbps (-14Mbps)

※日本サーバーにアクセスした通信速度

通信を暗号化すると処理に時間がかかるので、VPN接続ありはVPN接続なしに比べると速度が落ちることは一般的ですが、Private Internet Access(PIA)では速度がほとんど落ちませんでした。

通信速度はアクセスポイントや時間帯の影響を受けるので、必ずしも速度が変わらないというわけではありません。

しかし、結果として通信速度がVPN接続前後で変わりありませんでした。この高速性能は大きなメリットと言えます。ほかのVPNとの速度差が気になる方は、「他のVPNサービスの比較：速度」で確認してみてください。Private Internet Access(PIA)の速度が高速だということがわかります。

初心者にもやさしい直感的で使いやすいアプリ

Private Internet Access(PIA)のアプリは直感的で使いやすく、初心者から上級者まで幅広いユーザーに対応しています。設定のカスタマイズも簡単で、好みに合わせてVPNを調整することができます。

ブラウザの拡張機能もありPCでの操作も簡単で、スマホやタブレット端末であればアプリを入れておけば、使用したいときにすぐにVPN接続することができます。

また、VPN接続の条件を指定すれば、条件にあったときに自動接続の設定もできるので、利用用途が決まっている場合には1度設定をしてしまえば自動でVPN接続できるのも助かります。

世界各国にアクセスできる豊富なサーバー数

Private Internet Access(PIA)は世界中にサーバーを展開しており、その数は90カ国以上で30,000台以上にのぼります。

サーバー台数が多いため、サーバー数が少ないVPNサービスに比べて地理的な制限(ジオブロック)を回避しやすくなり、より多くの海外コンテンツに安全にアクセスできます。また、通信速度が高速に保ちやすくなります。

Private Internet Access(PIA)はプライバシーやジオアクセスブロックの回避、高速性において信頼できる選択肢となっています。セキュリティ・速度・使いやすさのバランスを重視する人には、最適なVPNサービスです。

Private Internet Access(PIA)と競合VPNサービスの比較

Private Internet Access(PIA)と競合VPNサービスを4つのポイントで比較してみます。

• サーバー数：ジオブロック回避
• セキュリティ：プライバシー保護
• 通信速度：通信のストレス
• 料金：ランニングコスト

サーバー数は他社を寄せ付けない

項目	PIA VPN	NordVPN	ExpressVPN	MillenVPN	Surfshark
サーバー数	30,000台以上	7,200台以上	3,000台以上	1,300台以上	3,200台以上
対応国	91カ国	118カ国	105カ国	72カ国	100カ国

※2025年2月3日時点

サーバー台数は、Private Internet Access(PIA)が競合他社を圧倒しており、最少数のMillenVPNの1,300台と比較すると約23倍のサーバー数を誇ります。

サーバー台数が多いとジオブロックを回避しやすい上に、混雑するサーバーを避けることができるので、高速ネットワーク通信を保つことができます。

ジオブロック回避、通信速度の安定性を重視する人は、Private Internet Access(PIA)がうってつけです。

セキュリティ性能はNordVPNに軍配

VPNのなかでも高度なセキュリティ性能を誇るとされているNordVPNと、Private Internet Access(PIA)でセキュリティ性能を比較してみました。

項目	PIA VPN	NordVPN
データ暗号化	AES 256ビット	AES 256ビット
プロトコル	WireGuard OpenVPN (UDP/TCP)	NordLynx OpenVPN (UDP/TCP)
ノーログ ポリシー
広告ブロック
マルウェア ブロック
キルスイッチ
ダークウェブモニタリング
ファイルプロテクション
Double VPN

さすが、VPN業界屈指のセキュリティ性能を持つNordVPNといったところでしょうか。

セキュリティ性能はNordVPNが頭ひとつ抜けているといった状態なので、VPNのセキュリティ性能をもっとも重要としている人は、NordVPNがおすすめです。

通信速度はGoogle One VPNと同レベル

結論として、Private Internet Access(PIA)の通信速度は、NordVPNより高速で、Google One VPNと同レベルでした。

Google One VPNは、Googleのクラウドストレージである「Google One」の有料プランを契約している人が無料で利用できるVPN。

 PIA使用時の速度 

 NordVPN使用時の速度 

 Google One使用時の速度 

項目	PIA	NordVPN	Google
ダウン ロード	320Mbps	182Mbps (-138Mbps)	316Mbps (-4Mbps)
アップ ロード	180Mbps	181Mbps (+1Mbps)	212Mbps (+32Mbps)

※日本サーバーにアクセスした通信速度

一般的に、VPN接続をすると、通信の暗号化によりVPN接続前よりも速度が落ちるとされています。NordVPNは高度なセキュリティ性能を有しているぶん速度が遅くなっていると考えられます。

Google One VPNは、サーバー台数や対応国が少ないところはデメリットと言えますが、さすがGoogleといったところで速度は高速で、サーバーも安定しています。Private Internet Access(PIA)も負けていませんが、速度の安定性でいえばGoogle One VPNがやや優勢です。

クラウドストレージであるGoogle Oneを利用していて、速度重視の人は「Google One VPN」を、Google Oneを利用していなくて速度・セキュリティのバランス重視の人は「Private Internet Access(PIA)」がおすすめといえます。

料金は口コミどおりのVPNサービス最安レベル

各社VPNサービスは、長期プラン契約で期間中の料金が割引かれたり、キャンペーン料金で割引かれたりします。

期間割引を考慮すると実際の料金がわからないので、各社割引がきかない1か月プランで純粋な料金を比較しました。

PIA VPN	NordVPN	ExpressVPN	MillenVPN	Surfshark
1,480円〜	2,070円〜 (+590円〜)	$12.95〜 (+450円程度〜)	1,738円〜 (+258円〜)	2,188円〜 (+708円〜)

AtlasVPNのような無料プランのあるVPNサービスもありますが、無料プランでは制限がかかって必要なVPN機能を使えないことが多々あるので、あくまでも有料プランのみを提供しているVPNで比較しています。

その上で、Private Internet Access(PIA)の月額料金は、競合他社VPNと比較してかなり安く抑えられています。

サーバー数・セキュリティ・速度・料金のバランスが高いレベルで備わっている、Private Internet Access(PIA)をVPNのファーストチョイスにして失敗することはありません。万が一にも不安な人は、30日間の返金保証があるので、ノーリスクで試してみましょう。

まとめ：Private Internet Access(PIA)は優れたVPNサービス

Private Internet Access(PIA)は、強力な暗号化技術やノーログポリシー、広告ブロッカー機能などを備えているセキュリティ性の高いVPNサービスです。

競合他社VPNと比較しても、Private Internet Accessはセキュリティ・速度・料金のバランスが高いレベルで取れていて、さらに使いやすい。すべてにおいて優れたコスパ抜群のVPNサービスです。

Private Internet Access(PIA)を選べば失敗しないといっても過言ではありません。VPN選びで悩んでいる人にとって、PIAは最適な選択肢のひとつといえるでしょう。

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