ホテルWi-Fiで情報がバレる危険性を回避して安全に接続する方法

ホテルでのWi-Fi利用は便利ですが、軽い気持ちで利用すると個人情報やクレジットカード情報、検索履歴がバレるなど、プライバシーが漏洩するリスクを伴います。

しかし、Wi-Fiを利用しないとPCが利用できない環境であったり、モバイルデータ通信料を抑えるためにホテルWi-Fiを利用したいことが多いのも事実。ホテルWi-Fiは、正しく対策すれば個人情報がバレずに利用できます

  • セキュリティ保護されているホテルWi-Fiを利用する
  • ブラウザのプライベートモードを利用して閲覧履歴を残さない
  • VPNを利用してネットワーク通信を複雑に暗号化する

ただし①・②は悪意のあるサイトにアクセスしてしまった場合に情報漏洩を防ぎ切ることができません

もっとも安全な方法はVPNを利用すること。複雑な設定をせずにたったのワンクリックで情報漏洩の危険性を回避し、心配不要で快適にホテルWi-Fiを利用することができます。

ホテルWi-Fiで、さまざまな個人情報がバレることが心配な人は、迷わずVPN(Virtual Private Network:仮想プライベートネットワーク)を利用すべき。VPNには無料のものもありますが利用制限があるので、情報漏洩リスク回避には確実性があり、信頼できる有料VPNを利用しましょう。

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目次

ホテルWi-Fiの危険性

ホテルで無料提供されるWi-Fiサービスは、旅行や出張中の便利なツールです。しかし、その利便性の裏には、Wi-Fi利用者のプライバシーを漏洩する危険性が潜んでいます。

以下で、ホテルWi-Fiの基本的なセキュリティ構造プライバシー保護の問題点を解説します。

ホテルWi-Fiの基本的なセキュリティ構造

ホテルWi-Fiのセキュリティは、一般的に公共のWi-Fiネットワークと同様に基本的な接続保護をしています。多くの場合、SSID(ネットワーク名)とパスワードが共有され、誰でも簡単にアクセスできるようになっています。

しかし、基本的な接続保護だけでは、中間者攻撃(Man-in-the-Middle Attack)などのサイバー攻撃からネットワーク通信を完全に守ることはできません

サイバー攻撃の一種である中間者攻撃

中間者攻撃(Man-in-the-Middle Attack)は、攻撃者がユーザーとインターネットの間に割り込み、情報を盗み取るサイバー攻撃の一種です。

中間者攻撃のイメージ図
中間者攻撃のイメージ図

ホテルWi-Fiのような公共のネットワークでは、中間者攻撃がおこなわれやすい環境が整っています。攻撃者は、偽のWi-Fiアクセスポイントを設置することで、何も疑わずに接続したユーザーの情報を収集することができます。

ホテルWi-Fi利用時にプライバシー保護されない

ホテルWi-Fiを利用するとき、多くのユーザーが気づかないのが、通信内容が暗号化されていないこと。

通信が暗号化されていないと、個人情報や機密情報が第三者によって簡単に傍受ぼうじゅされる危険性があります。また、ホテルが提供するWi-Fiサービスの利用規約には、ユーザーの通信データをホテル側が監視、収集する可能性があることが記載されている場合もあります。

Wi-Fi接続によってホテルが収集できる情報
Wi-Fi接続によってホテルが収集できる情報

ホテルWi-Fiの利用には便利さの裏にリスクが伴います。しかし、適切な知識と対策をもって利用することで、これらのリスクを大幅に軽減できます。学生の修学旅行から家族旅行、出張も安全にインターネットを利用しましょう。

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ホテルWi-Fi利用時にバレる可能性のある情報

ホテルのWi-Fiを利用するとき、バレる可能性がある情報は以下の通りです。

  • インターネットページの閲覧履歴
  • Wi-Fiに接続したデバイスの情報
  • ログイン情報と通信内容
  • クレジットカード情報

インターネットページの閲覧履歴

ホテルのWi-Fiを通じてインターネットにアクセスすると、あなたが訪れたウェブサイトの閲覧履歴がWi-Fiプロバイダーによって記録されることがあります。

これは、プロバイダーがトラフィックの管理や分析をするためにおこなわれることが多いです。特に、暗号化されていない通信を利用している場合、第三者による閲覧履歴の傍受が簡単になります。

Wi-Fiに接続したデバイスの情報

ホテルWi-Fiに接続するとAndroidやiPhoneなどのスマホ、WindowsやMacなどのPCデバイス、アクセスしたブラウザの種類など、デバイスに関する情報がネットワーク送信されます。

これらの情報はネットワークのセキュリティを確保するためや、利用者のデバイスを識別するために使用されることがありますが、不正な目的で利用される危険性もあります。

ログイン情報と通信内容

ホテルのWi-Fiを介しておこなわれる通信が暗号化されていない場合、ログイン情報やメールの内容、SNSでのやり取りなど、通信内容が第三者に傍受されるリスクが高いです。

特に、公共の無料Wi-Fiでは情報漏洩により悪用されるリスクがさらに高まります。

クレジットカード情報

オンラインショッピングやホテル、航空券の予約など、クレジットカード情報を入力するときには細心の注意が必要です。ホテルWi-Fiのネットワークを介してクレジットカード情報を送信すると、その情報が第三者に盗み取られる危険性があります。

マルウェアとブルートフォース攻撃によるカード情報の漏洩

NordVPNの分析によると、ダークウェブマーケットでは600万枚の盗まれたカード情報が保持され、そのうち250万枚が販売されており約27億円に達しています。日本で盗まれたカード総数は1万1,797枚で、盗まれたカードのうち、9,311件はマルウェアによるものであり、2,486件はブルートフォース攻撃によるものであると報告されています。

さらに、販売されているカードの60%以上には、被害者の個人情報が含まれているとされています。

このようなクレジットカード情報の漏洩を防ぐためにも、ホテルWi-Fiのような公共Wi-Fiを利用するときには、適切なセキュリティ対策をすべきです。

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ホテルWi-Fiを安全に利用する方法

ホテルでのWi-Fiを安全に利用するためには、以下の方法で安全に利用しましょう。

ホテルWi-Fiのセキュリティを確認

Wi-Fiのセキュリティ状況を確認することが最低限必要であり、もっとも重要です。

ホテルのフロントや情報カウンターで、Wi-Fiのセキュリティ対策について尋ねてみましょう。特に、ネットワークが暗号化されているかどうか、どのような認証方法が採用されているかを確認します。

ブラウザのプライベートモードの活用

公共のWi-Fi、特にホテルなどで提供されるWi-Fiを利用するときに、ブラウザのプライベートモード(または「シークレットモード」とも呼ばれる)を活用することは、一定のプライバシー保護できます。

プライベートモードを利用すると、ブラウザは訪問したウェブサイトの履歴やダウンロード履歴を保存しません。また、クッキーもセッション終了時に削除されるため、あなたのインターネット履歴を追跡することは難しくなります。

プライベートモードの機能には限界がある

プライベートモードは万能ではありません

プライベートモードは、ブラウザによる検索履歴、ダウンロード履歴、クッキーなどの一時的なデータを保存しないようにすることはできますが、インターネットサービスプロバイダ(ISP)、企業のネットワーク、またはWi-Fiサービスを提供しているホテル自体など、外部の監視者によるトラフィック監視を防ぐことはできません

プライベートモード(シークレットモード)の効果
プライベートモード(シークレットモード)の効果

つまり、プライベートモードを使用しても、インターネットアクセスが完全に匿名にはならないということ。ホテルのWi-Fiを安全に利用するためには、ブラウザのプライベートモードの活用だけでなく、第三者による監視の目を避けるための適切なセキュリティ対策を講じることが不可欠です。

通信を暗号化するセキュリティ性の高いVPNを利用

VPN(Virtual Private Network:仮想プライベートネットワーク)を利用することで、ホテルWi-Fiを通じて送受信されるデータを暗号化し、外部からの不正アクセスやデータの盗み見を防ぐことができます。

VPNで外部アクセスを防ぐ
VPNで外部アクセスを防ぐ

VPNは、インターネット上に仮想的なプライベートネットワークを構築し、そのネットワークを通じてデータをやり取りする技術のこと。VPNを利用することで、公共のWi-Fi環境でも、まるで自宅や職場のセキュアなネットワークを使用しているかのような安全性を確保することができます。

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VPNを利用することのセキュリティ上のメリット

  • データの暗号化
    VPNは、インターネット上で送受信されるデータを暗号化します。これにより、ハッカーやサイバー犯罪者によるデータの盗聴や改ざんを防ぎます。
  • IPアドレスの保護
    VPNを使用すると、実際のIPアドレスが隠され、VPNサービス提供者のIPアドレスが表示されます。これにより、オンラインでの活動を追跡されるリスクを低減します。
  • 地理的制限の回避
    VPNを利用することで、地理的に制限されているコンテンツへのアクセスが可能になります。これは、旅行中に自分の国や滞在国のサービスを安全に利用したいに便利です。

たったワンクリックで情報がバレるリスクを回避できるVPNサービス

セキュリティ信頼性が高く、たったワンクリックで通信を暗号化し、情報がバレるリスクを回避できるVPNサービスは「NordVPN」。NordVPNは、数あるVPNサービスの中でも屈指のセキュリティ性能を誇ります。

世界60カ国以上、6,000台以上のサーバーを設置しており、世界中の国と地域におけるホテルWi-Fiのセキュリティリスクを回避可能。NordVPNアプリを利用すれば、誰でもワンクリックでVPN接続でき、安心してインターネットを楽しむことができます。

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VPN接続せずホテルWi-Fiを利用した後は閲覧履歴を削除

公共のWi-Fi、特にホテルWi-Fiのように多くの人がアクセスするネットワークでは、個人情報の漏洩や不正アクセスのリスクが高まります。

万が一、VPN接続せずホテルWi-Fiを利用してしまった後には、データ保護目的で閲覧履歴を削除しましょう。

公共のWi-Fiを使用すると、閲覧したウェブサイトの情報がデバイスに残ります。これらの情報が悪意のある第三者によって利用されることを防ぐために閲覧履歴の削除が大切です。

主要ブラウザ別の履歴削除手順

  • Google Chrome:
    右上の三点リーダーをクリック → 「履歴」→ 「ブラウジングデータを消去」を選択し、期間を指定して「データを消去」をクリック。
  • Firefox:
    メニューボタンをクリック → 「履歴」→ 「最近の履歴を消去」を選択し、消去する範囲を指定して「今すぐ消去」をクリック。
  • Safari(iOS):
    Safariメニューから「履歴」→「履歴を消去」を選択し、消去する期間を指定して「履歴を消去」をクリック。

これらの手順に従って、ブラウザの閲覧履歴を定期的に削除することで、プライバシーを保護しましょう。

ブラウザの仕様変更によって手順が変わる可能性もあります。

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ホテルWi-Fiについてよくある質問

ホテルWi-Fiは本当に安全なのか?

ホテルWi-Fiの安全性は、その設定や管理によって大きく異なります。多くのホテルでは、ゲストが簡単にアクセスできるようにWi-Fiを設定していますが、この便利さが情報漏洩のリスクにもつながります。公共のWi-Fiネットワークは、サイバー攻撃者の恰好のターゲットとなるため、個人情報の盗難やマルウェアの感染リスクが高まります。

安全を確保するためには、ホテルが提供するWi-Fiが最新のセキュリティプロトコルを使用しているか確認し、不審なネットワークには接続しないようにしましょう。また、個人情報やクレジットカード情報など重要な情報をあつかう場合にはVPNを使用すべきです。

VPNを使うとインターネットの速度は遅くなるのか?

VPN(仮想プライベートネットワーク)を使用すると、インターネットの速度が若干遅くなる可能性があります。これはVPNがデータを暗号化し、安全なサーバーを経由してインターネットに接続するため、追加の処理時間が必要になるためです。

インターネット通信速度の低下は、使用するVPNサービスの品質、選択したサーバーの地理的位置、および現在のインターネット接続速度によって違います。高品質のVPNサービスを選択し、最適なサーバーを選ぶことで速度の影響を最小限に抑えることができます。

プライベートモードだけで十分なのか?

ブラウザのプライベートモード(または「シークレットモード」)は、閲覧履歴や検索履歴を残さないように設計されています。使用しているデバイス上でのプライバシーを保護するのに役立ちますが、オンラインでの完全な匿名性やセキュリティを提供するものではありません。

プライベートモードは、ローカルレベルでのプライバシー保護には有効ですが、インターネットサービスプロバイダーや訪問したウェブサイト、さらには潜在的なサイバー攻撃者からの監視を防ぐことはできません。オンラインでのセキュリティとプライバシーを確保するためには、プライベートモードの使用に加えて、VPNの使用やセキュリティ対策の強化が必要です。

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この記事を書いた人

Takeshi Hamayaのアバター Takeshi Hamaya BLST WEB代表

BLST WEB 代表 で、SEOコンサルタント。 Googleアナリティクス個人認定資格や Google 広告の測定認定資格を所有しており、サイト表示速度改善サービスを提供するなど、WordPress / アクセス解析を得意としている。

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